Q7いやだと思う学生のたいど
十人十色、人生いろいろ。
A そんなにいやだと思うことはないけれど、部室化してずーっとどかない学生は困るかな。でも学食はただ「ご飯を食べる」ためだけに来ているわけじゃないし、話もしたくて来ているだろうから、食べ終わったらすぐにどいてくれ、とは言いたくない。よく他の学校の学食も見に行くけれど、立教はまわりに学食以外あまり学生が集まってコミュニケーションを取れる場所が少ないから、学食に集まるのも仕方ないかなと思う。
あとはやっぱり、今はどこでも話をしなくても物が買えるから、学食でもこっちと話をする学生が減っていってるね。それは寂しいと思うけれど。
Q8.学食の世界に入った理由・チーフのこだわり
調理現場は、多数あったと思うのになぜ学食の世界に入ったのか気になり聞いてみました。
A 正直に言うと、ホテルをやる前のこしかけのつもりだった。もとのチーフの下の立場の人が亡くなって、手伝っているうちにそのまま勤めているかんじ。でも学食の仕事をいやだって思ったことはないな。一番働いててうれしいのは、時々一食で卒業20周年とかのパーティーとかをやってて、そこで昔のよく知ってる学生に再会することとか、卒業生から結婚したとか子供が生まれたとか手紙をもらったりすること。立教のチャペルで結婚式をやって一食で披露宴をやってくれたりとか、子供を連れてたずねてきてくれたりとか。やっぱり嬉しいね。パートさんでも前勤めてた人の娘が勤めに来たりして。
Q9.味覚はどうきたえたか
私は味音痴なため、どうやったら味覚が鍛えられるか、プロに質問!
A 味覚を鍛える、って前に、今「旬のもの」ってなくなってきてる。一年中何でも食べれる。それが便利でもあるけれど。まずはその旬のものとかの「本当の味」を知らないと、おいしいものもよく分からないと思う。「本当においしい」物を食べるってことか。今は同じものがどこでも食べられるのはよいけれど、どこもやはり甘めの味付けが増えてるし、アルバイトでも同じ味が作れるように簡単に作れるように、って味の均質化が進んでる。そして店舗をすごくきれいにすることに金を使っている店がすごく多い。だから見た目に目を奪われてしまうことが多いんだけど、見た目でなく中身で店を選んだりすることが大切なんじゃないか。
Q10.チーフがメニューを考えているのか
学食によってメニューって違うけど、誰がメニューを考えているのでしょうか?
A はい。一応新しいメニューを考えたときは栄養士さんに見てもらってるけれど、バランスばかり考えすぎるとおいしくなくなっちゃう。病院食がいい例だけど、味が薄くなったりして。だから新しいメニューを考えるときは、今のメニューの全体を眺めて、肉のメニューが少ないから増やそうとか、そういうふうに考える。売れるメニューも売れないメニューも出てくるけど、売れないからって販売をやめると、かならずそのメニューのマニアがいて、「どうしてやめちゃったんですか」ってくる。だからなるべくやめたくない。販売をやめるかどうかを判断する基準は、材料を他のメニューとうまくまわして無駄にしてないかどうか。そのメニューでだけしか使ってないものがあると、やっぱり続けるのは難しい。
Q11.学生の味覚の変遷
薄味と濃い味、食材そのものの味と化学調味料の味どっちがお好みでしょうか。
A 昔は「味噌汁とご飯のみ!」を毎日毎日食べ続けてる学生とかいたけど、今はいないなぁ。あと大盛りも減ったかな。昔は学校の周りにコンビニなんてなかったから学食でしか食べられなかったけど、今はたくさんコンビニやレストランが出来たからどこでもいつでも食べられるからかもしれない。
【施設の調査項目】
学食のバリアフリー
車椅子や松葉杖でも不自由なく学食を利用できますか?
学食の両脇の入り口にはスロープがある。でも前にはスロープをつけられない。文化財に指定されているから、何をするにも景観景観といわれて難しい。看板さえ小さいのだけ、とか、トイレの案内表示もつけられない、とか。使うのは学生とか働く人でこの建物は飾り物じゃないんだから、もっと便利に出来ていいと思うんだけどね。
リサイクルへの取り組み
地球温暖化が深刻化している今、学食のエコへの取組み状況をチェック!
業者と協力して、ダンボールと缶はリサイクルをきちんとしている。都の調査が入るから、きちんとしている。食堂だし変なごみは出ないから、リサイクルはしやすい。
・では最後に学生へのメッセージを♪
今は朝ごはん食べない学生が多いよね。でも朝飯を食べれるっていうのは健康の証拠。だから是非朝飯をしっかり食べて欲しい。忙しくても自分で朝しっかり食べられるようにしていかないと!と思うよ。
以上!!